プライドパレードを思い出す(1) 中の人になってみよう(2008)
プロフィールにもちょっぴり書いていますが、わたしは2012年にLGBTのプライドパレードの委員長をやっていたことがあります。
いまではLGBT関連からすっかり遠ざかっているわたしですが、5年たったのでそろそろ思い出を整理してみようかと思います。
写真はパレードのプロモーションの間ほぼ制服のように着ていた青チャイナ。写真はれなちゃんのスタジオで撮ったもの。
2009年 虹色デビュー
2009年の2月くらいだったとおもうのですが、All About で偶然「東京プライドフェスティバルのボランティアスタッフ募集」という記事を見かけました。
この記事にわたしは激しく反応しました。
女装とかに手を出す以前から、ジェンダーの常識の外側にある世界にわたしは強い興味を持っていて、家にはアニースとかカーミラが数冊あったり、ジェンダー物の本もありました。それで、パレードという行事にあるというのを知って、一度見に行ってみたいと思っていたのです。
これはいまの言葉でいうと「セクシュアルマイノリティ」という分野になります。
そして、女装の「業界」に飛び込んでみて、そこで当然のように共有される「男性に性的奉仕するのがよい女装」という変な世界観に激しく疑問を持つようになったわたしは、LGBの世界がどうなっているのか、ジェンダーの世界の世界地図を求めて外に飛び出したくて仕方がなかったのです。
パレードってどこに行けば見つかるの?
東京のパレードが2006年に開催されたというのは知っていて、2008年、いつ開催されるんだろう?と新聞とかをウォッチしていても全然情報が入らないままに夏が過ぎてしまって、どうにかこうにか探しだした情報は、どうやら「中止されたらしい」というぼんやりした話だけでした。
そして「オールアバウト」で見つけたニュースは、再建を目指している「東京プライド」が第一回東京プライドフェスティバルというイベントを計画していて、ボランティアスタッフを募集しているというものでした。
飛び込もう!それに、いまなら、この格好なら当事者として参加できる。
すぐに心は固まりました。
パレードを沿道でみるよりもっと間近で当事者と知り合いになれる。それに東京プライドがパレード中止で傾いたという話からすると、団体が存続しているうちに飛び込んでみないと永久にチャンスがなくなってしまうかもしれない、という直感もありました。残念ながら、団体が長持ちしないというのは当たってしまいました。翌年の2010年に念願のパレードを開催した東京プライドはその後活動が下火になり、2011年には表立った活動もなく、2012年の秋には解散が決定したのです。
そのとき、わたしが3年後に東京プライドを終わらせる勢力の先頭に立つことになるというのは、全く予想していなかったことでした。
(続く)
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