キミって、メイクしたら映えると思うんだ
(この記事は2011年当時のものの移植です)
皆様こんばんは。
そろそろ、女装歴が4年目に入りました。
そんなわけで思い出話の続きです。
4年前の春、わたしは昔の職場の同僚のK嬢と秋葉原でお茶しておりました。
そのむかし、わたしはひどい会社におりました。そこが新事業を請け負うことになって、協力会社から招かれたのが彼女でした。
前職はなんと秘書さん。両家のお嬢様で、身につけている物は目立たないけれどいつも一流ブランドという、木造社屋のボロ会社とは明らかに違う空気を身にまとった素敵な人でした。
わたしが転職してから彼女もまもなく転職して、それからもメンタルヘルスを含め何でも話せる姉様としていまも連絡を取り合っています。
春の日にK嬢と秋葉原でお茶してたら、歩道を巫女さんが歩いています。
「あれ・・・男の子じゃない?」
「ほんとだ、さすが秋葉原」
「でも出来がちょっと残念ねー。メイクしないで服だけじゃだめね」
そこで、彼女は思いがけないことを口にしました。
「ねえ…前から思ってたんだけど」
「なんですか?」
「葛城くんの顔立ちって、メイクしたら映えると思うんだ」
どきっとしました。当時、自分でできるとは思っていなかったけれど、世間の女装の現状についてわたしは資料を集め始めていたのです。
「えー、冗談でしょう?」
でも、K嬢は人をかついだり笑いものにする人ではありません。
また、K嬢のファッションセンスは絶対外すことがありません。時々、イラストを描くときに彼女の服を手本にしてるくらいです。
…もしかして、わたしにもできるのだろうか。
後から思い返すと、この言葉が、最後の一押しになったのでした。
(E嬢の後日談はこちら いけないよくないカミングアウト大作戦(2) K嬢にドッキリ )
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