いけないよくないカミングアウト大作戦(2) K嬢にドッキリ
七月最後の土曜日、わたしは秋葉原の端にある末広町駅でK嬢(キミって、メイクしたら映えると思うんだ に登場)を待っていました。
K嬢はメールに「エルメスより」って書いて送ってきます。映画の「電車男」が流行った頃のことでした。皆様観ました?
秋葉原の交差点で女装で待ち伏せ
今日、女物のひらひらスタイルで来ているのは内緒です。→こんな格好でした
K嬢がここに来てわたしを探す様子をそばで眺めている、そんなプランです。
K嬢は少し遅れていて、もうすぐここに着くはずです。
もう8月が目前で、日差しメイクどころか顔面が溶けそうです。
大きな麦わら帽子で頭を守っても、ポリエステルの髪の毛が頭を包み、脳みそも溶けそうです。
(今から思えば、真夏の白昼にフルウィッグは自殺です。よく倒れなかったものです)
どちらの方角から来るか、麦わら帽子の下から視線を走らせます。
そうしたら。
横断歩道の向こうから手を振っている人がいます。あの人です。
惨敗でした。orz
まさか先にロックオンされてるなんて。あんな遠距離から。。。
K嬢に講評される
めーどさんのいる喫茶店で学校給食を食べながら、講評をいただきました。
まず、今回の作戦については
- 前に彼女のほうからメイクの話しを振ったいきさつから、もしかしたらやってくれないかなーと思っていたとか。行動を読まれていました。
- あと、やっぱり体格がでかいので遠くからよく見えた上に
- 帽子というアイテムは、顔立ちがよく見えないなーという注意を引きつけるので悪手
- で、注目したら横顔のシルエットが一致した
ということで、ほぼ勝ち目がなかったようです。女の人ってほんとによく見てるものですねー。
(いつか歯形をいじってやると思うようになったのも、きっとこの日のせいでしょう)
メイドさんの入れてくれた紅茶を飲みながら、K嬢はわたしの顔を右から左から観察して
「でも、ここまで徹底してやってくるとは思わなかったわ~。ぃゃぃゃ」
と、楽しそうです。
じつは目元のあたりは一重まぶたの彼女のメイクの特徴をまねしています。
「そっかあ、ひそかに観察されていたとは。いやいや、よくできてるわー。うふふふふ。うん、満足満足。」
真夏の振るまい方とか、ハンドバッグの必携品とか、レディの心得をいろいろ教えてもらったのでした。
後日、使わなくなった化粧品をまとめて送ってくれました。
そしてこの日から、彼女からくるメールの書き出しは「エルメスより」が「姉より」に変わりました。
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