プライドパレードを思い出す(3) 初参加 、ボランティア説明会

プライドパレードを思い出す(3) 初参加 、ボランティア説明会

皆様こんにちは。今回はプライドパレードのお話の3回目、ボランティアスタッフ初参加です。

説明会に行ったのは、たしか2009年の2月だったと思います。行きたいと思いつつ、いろいろためらってしまって、数回にわけて開催された説明会の最終回になんとか間に合いました。

会場は中野ZEROの会議室。1階にはコンサートホールがあって、ダンス部らしい若い子たちがガラス扉を鏡にして練習しています。そこの会議棟の貸会議室が説明会場でした。

最初に話しかけてくれたのはスタッフの中でも熱血肌のみつきさん。この人とのかかわりはその後深まり、2012年のパレードでも東京プライドのスタッフを勤めながらいろいろ知恵を授けてくれる貴重な友人となりました。

今回のイベントは、再建した東京プライドがパレード開催という大きいイベントに先立って、定番の代々木公園でステージイベントを開催するというものだそうです。目玉はNHKの「ハートをつなごう」がすぐそばのNHKビルから代々木公園に出てきて公開収録になるとか。

続いて、イベントを支えるスタッフの部門がいくつあるか紹介されて、各部門のリーダーの挨拶がありました。

会場にいたのが多分50人くらい、人口比は男女Tで6:3:1くらいだったでしょうか。女装とかトランスジェンダー(見分け方が当時はわかりませんでした)がどこにいるか気になったのですが、部門リーダーにたぶん1名、ほかにもう一人、はっきりわかる子がいました。わたしと近い背丈で10歳くらい若くてとても元気な子です。骨格は男の子だけどファッションがとても似合っていてオリジナリティがあります。彼女はその後AERAの特集に載ったのを見ました。

イベントの紹介が終わったら、あとはテーブルごとにゲーム形式の自己紹介があったと思います。

ここの流儀-セクシュアルマイノリティ業界の流儀だとあとで知ったのですが―で初めて見たのが、まず参加者がみんなニックネームで呼び合うということです。本名はふつう書くことがありません。(ボランティア保険の加入時ってどうでしたっけ)

そこで、はじめて本当の名前として「佳世さん」って呼ばれる体験をしました。

女装バーとかでももちろん「佳世」って名前なのですが、こことは感覚が違います。女装コミュニティでは名前にも姿にもフェイクな自覚をみんなが持っていて、名前を名乗るにも「ごっこ」感があるのですが、このボランティアスタッフの人たちは、そんなことを考えないで「かよさん」と呼んでくれます。

名前って大事なものですね。

当時の私はまだジェンダー的な自覚がぐにゃぐにゃな状態だったのですが、源氏名としてではなく、最初からこういう人である、と思って「かよさん」と呼んでくれる周囲の人々、このみんなのおかげで、自分のアイデンティティーがしっかりしたものに組み直せたと思うのです。

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トランスジェンダーで会社員でアラフォーで身分上は男子です。 好きなことは踊ることとお絵かきと読書。 いまは嫁と娘が居ます。 2012年の東京レインボープライドを主催していました。

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