プライドパレードを思い出す(4) 本番!第一回プライドフェスティバル(2009) 前編
皆様こんにちは。今回は2009年に代々木公園で開催された、東京プライドの「第一回東京プライドフェスティバル」の本番のお話です。
当日、代々木公園の集合時刻は午前7時。解散は午後6時前後で、さらに打ち上げが待っています。正直、ここまで長時間メイクしたままで外で過ごすというのはほとんど経験がありません。絶対メイク落ちるー。
募金ブースからこんにちは
当初、わたしは会場部門=掃除関係に配属だったのですが、その後配置調整があって、募金部門に配属がかわりました。
ここのミッションは、会場の入り口付近に陣取って、序盤から中盤までは「寄せ書きレインボーフラッグ」を一口100円で来場の皆様に楽しんでいただいて、終盤は満足して帰る人に「また会いましょう」といって募金を迫るというものです。この配置換えがなければ、わたしが2012年にパレードを主催していることはなかったでしょう。運命の分かれ目でした。
会場にはだいたい3500人の来場者があったとあとで発表がありましたが、ほとんどの来場者が募金ブース前を通り、わたし達募金部門はその一人一人に「こんにちは、東京プライドフェスティバルにようこそ」と目を合わせて声をかけました。
国際色豊かなLGBTイベント
とにかくたくさんの人と話したと思います。日本語、英語、そして手話まで使って。
ブースの「寄せ書きレインボーフラッグ」は、あらかじめ20センチ角くらいに切ってある6色の布(LGBT用のレインボーカラーは7色じゃないのです)に何か書いてもらって、来年のパレードではこれを縫い合わせたレインボーフラッグを掲げようという企画です。
というのを、いろんな人に説明します。
それが、この会場、やけに外国人の来場者が多いのです。2割くらいは外国系だったと思います。日本人よりもずっとLGBT系イベントを楽しみにしていた様子がうかがえます。今思うと、日本人のLGBTコミュニティへのパレードの浸透度の低さ、広報力の弱さにたいして、なんで外国の人のほうが情報をしっかり掴んでいたのでしょう。ちょっと不思議です。
募金チームには黒人のアメフト選手かってくらい体格の大きいお兄さんもいて、募金者にハグしまくっていました。
それで、コンピューター開発の英語には慣れているけれど、ジェンダーの説明なんてやったことないし、観光案内も必要になるしで、身振り手振りと片言英会話で質問に答えて100円の寄せ書きに参加してもらうのです。中にはスペイン語を話す人もいて、そうしたらアメリカ人が通訳してくれたりすることもありました。
でも、本当の意味の多様性はこんなものではなかったのです。
(続く)
コメントを残す