トールサイズの女装工学(10) おしりのシルエットを考える
皆様こんばんは。
久々に旧ブログからのコンテンツの移植です。
今回はおしりのシルエットについて検討してみましょう。
第10回 おしりのシルエットを考える
前回、ヒップサイズの簡単な指標は、バストと同じかちょっと大きめだと書きました。
わたしの場合はバストを95cmとしているので、ヒップも同じくらいにします。
補整の未熟な例とうまくいった例を出してみましょう。
左が、まだ補整テクニックがなかったころのもの。(ああ、目に悪い><)
ウエストがバレにくいようにあがいているけ れど、ダイエット不足は明らかです。
右は半年くらい後のものです。
左の例は、まずバストの容積が誤っていますね。もう一つ、2セ ンチくらいバストトップが上にずれています。痛いですね。
あ。今回は胸じゃなくて、お尻の問題でした。
まず、ウエストからお尻へ の張り出しがありません。
ウエストがまだ太かったので、ヒップとのふくらみのコントラストがよくありません。76cm:90cmくらいでしょう か。
また、お尻から太ももにかけて全然細くなっていません。
右の例は半年くらいあとのベストコンディションの頃で、ウエストが 74cmくらいで、ヒップは100cmくらいになっていると思います。数字上は1:1.35でまだ不足ですが、ぱっつんぱつんに張っているのでインパクト があります。
今年もう一度この組み合わせを着られる自信はありません ^^;
ウエストとお尻のコントラストで、なんとこれだけ印象が変わるわけですね。
ウエス ト対ヒップの段差は大事。理想は1:1.4
いまどき流行の女の子はお尻の 小さな女の子♪
とポピュラーな歌にありますが、小さいといっても程度があります。1:1.3 はキープした方がいいでしょう。
も う一度、シルエットの図を出してみます。
遠距離では腰のシル エットが勝負!
女装スナックでカラオケするとかいう用途では、お尻にそれほど注意を払わなくても問題は起こりません。
そういう場所では顔や上半身しか見えないとか、スカートの中しか気にしませんから。
でも、なんか女装臭さが消えないっていうお悩みの方は、このあたりをチェックしてみるといいかも しれません。
お尻の印象が大事なのは、街中で、それも歩道の反対側とかの距離で見たときです。
このときに、どんなにメイクを綺麗 に仕上げていても、「あっ、男の人」という印象を持たれます。
いかに顔を美人に仕上げても、逆三角形や寸胴のシルエットではバレバレです。
全身が見える距離だと、シルエットだけでなく、猫背やぺたぺた歩きとか、目立つところが増えてきます。バーとかサロンとは比較にならない難度アップです
お尻を盛るメリットは、男尻を隠すということだけではありません。お尻が大きいほどに、ウエストが細く見えるという、逆の相関関係も生まれるのです。
シルエットの補正
おおざっぱに、前回の「バストサイズまたはプラス5センチ」のルールから、だいたい5センチから10センチ盛り上げればいいと考えます。
わたしが最初の女装で使ったのは男女用どちらに も見える生理用ショーツだったと書きましたが、これは男性のブリーフみたいに面積の大きなぱんつでした。
なんでそんなアイテムにしたのかという と、お尻にフェイスタオルを詰めていたからなのです。
これで5センチくらいアップさせていました。
ふくらませる なら横方向
この5センチぶんのタオルを、どこに詰め込むべきでしょう?
わたしの答えは、横方向を広げることで した。
おしりの貧相な女の子は、真横から見ると男の子と大差ないサイズであることも珍しくありません。
でも、正面からみたら、どんな女の子でも、骨盤は(男性に比べれば)明らかに張り出しているものです。
せめて、正面のシルエットだけでも直しておきたい。それで、ぱんつの内側に、腰の真横から後ろ方向 に、折りたたんだ小さいタオルを差し込んでおいたのです。
でも、この方法は簡単に崩れちゃうとか、トイレに行くたびにリセットしちゃうと か、不便なところもたくさんあります。
それに、タイトなスカートになると、下手な詰め物は丸見えになってしまいます。
タイトスカートは、補正をしっかりしないとお尻がしぼんで変なシワ、たるみができるので難敵です。
ぱんつにクッションを挟み込む程度では、このラインの違いを解決することは出来ませ ん。
おへそから下は全部お尻
男の人 にとってのお尻は、スラックスのベルトの高さからと思われていますが、女性のお尻はウエストのくびれから下です。
おへその高さから補整するため に、ワコールが出しているヒップパッド (¥4000くらい)を使っています。
そ れでも、男のがっしりして細い腰つきにとってはこの程度では、上下幅、厚みともに不十分です。
なので、さらに肩パッド用のクッションなどを縫いつ けて、太ももまでカバーできるように増量しています。これは次回紹介します。
最近だと、Amazonでもお値ごろのヒップ補正パッドが出回っています。
姿勢も大事
お 尻のサイズをアップして見せるには、姿勢も大きく関係しています。
姿勢については、もっと先の方で本格的に取り上げます。
まだ続 きます。
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